FX会社(および開設口座種類)を選定をするうえや、実際にトレードをする際に重要な判断基準の一つとなる「スプレッド」。では実際に1回のトレードでどれ程の手数料が発生するのか、XMのスタンダード口座のスプレッドを例に解説。
上の図で一番右に赤文字で表示されている数字がスプレッドになります。
よく「スプレッドが広い(大きい)~狭い(小さい)」と言ったり、FX会社の宣伝文句として「最狭スプレッド」と言っているものはここの事をさしています。
※スプレッドの大小はFX会社によってことなり、更には同じFX会社内でも口座の種別によって違いがあります。
一番上のEURUSDでスプレッドは【1.9pips】と表示されています。
最終的な手数料額はトレードをする取引量(〇〇通貨/〇〇lot)によって当然1pipsの価値が異なります。
※1万円と1,000円の商品を買うのに消費税率は同じでも、金額で言うと前者は消費税1,000円、後者は100円と同じことです。
上記例におけるスプレッドの円換算
※分かりやすく各通貨間のレート下記の場合。
1ドル=100円
1ユーロ=110円、1.1ドル、0.9ポンド
1ポンド=120円、1.2ドル
1豪ドル=80円、0.8ドル
1,000通貨でエントリーした場合
通貨ペア | 1pips | 円換算 |
---|---|---|
EURUSD | $0.11 | ¥11 |
EURGBP | £0.09 | ¥11 |
USDJPY | ¥10 | – |
EURJPY | ¥11 | – |
AUDUSD | $0.08 | ¥8 |
↓トレードでの実際の手数料は
通貨ペア | スプレッド | 手数料 |
---|---|---|
EURUSD | 1.9 | ¥21 |
EURGBP | 2.1 | ¥23 |
USDJPY | 1.9 | ¥19 |
EURJPY | 2.7 | ¥30 |
AUDUSD | 2 | ¥16 |
10,000(1万)通貨でエントリーした場合
通貨ペア | 1pips | 円換算 |
---|---|---|
EURUSD | $1.10 | ¥110 |
EURGBP | £0.90 | ¥110 |
USDJPY | ¥100 | – |
EURJPY | ¥110 | – |
AUDUSD | $0.80 | ¥80 |
↓トレードでの実際の手数料は
通貨ペア | スプレッド | 手数料 |
---|---|---|
EURUSD | 1.9 | ¥209 |
EURGBP | 2.1 | ¥231 |
USDJPY | 1.9 | ¥190 |
EURJPY | 2.7 | ¥297 |
AUDUSD | 2 | ¥160 |
100,000(10万)通貨でエントリーした場合
通貨ペア | 1pips | 円換算 |
---|---|---|
EURUSD | $11.00 | ¥1,100 |
EURGBP | £9.00 | ¥1,100 |
USDJPY | ¥1,000 | – |
EURJPY | ¥1,100 | – |
AUDUSD | $8.00 | ¥800 |
↓トレードでの実際の手数料は
通貨ペア | スプレッド | 手数料 |
---|---|---|
EURUSD | 1.9 | ¥2,090 |
EURGBP | 2.1 | ¥2,310 |
USDJPY | 1.9 | ¥1,900 |
EURJPY | 2.7 | ¥2,970 |
AUDUSD | 2 | ¥1,600 |
通貨ペアによってスプレッドが異なるのは、インターバンク市場の金融機関(FX会社にレートを提供する金融機関のことをカウンターパーティといいます)が、通貨ペアごとの売り買いの注文数に応じて決めています。基本的には、通貨の取引量が多いと流動性が高い為、いつでも安定した値段(スプレッド)での売買が可能になります。
スプレッドの狭い広いを基準としたFX会社選びと同様に、通貨ペアでも「どの通貨ペアが自分に合っているのか」は重要になるでしょう。